化学物質過敏症持ちにとって、一歩外出すれば、曝露リスクだらけな昨今。
毎度ながら、オフィスや学校の教室はもちろん、電車、バス、フライトなど移動手段内も、映画館、美術館、スーパー、デパート、病院、郵便局、区役所… 不特定多数が集う場所は、香料で全滅ですよね。
そして、出張や、旅行や、その他諸々の用事で利用するホテルも、高リスクな場所の典型。
化学物質過敏症と、低周波振動断眠とで、住める場所がなく、選択の余地がなく、ホームレス・ホテル滞在を強いられて、6年目に突入。
ホームレスになる前までも、仕事や旅行で、数えきれないほどホテルを利用していましたが、住まいがなくなり、ホテル避難が始まってからは、さらに拍車がかかっています。
そして、一体、何軒ホテル、そして同じホテルでも部屋を転々としたか、神のみぞ知る…ほど、頻繁に移動を強いられています。
今朝も、今のホテルに2ヶ月前滞在し始めて、4部屋目でも、低周波振動断眠で4晩連続、ほぼ徹夜。生存本能に突き動かされ、低周波振動から避難すべく、5部屋目に移りました。
香害か、低周波振動、いずれかがもれなくついてくるので、流浪を余儀なくりかえす羽目に。
そんな、度重なるホテル・部屋移動の経験から、ホテルに泊まる際の、香害被害を低減するヒントを、いくつか挙げてみます。
- 1. シーツ・布団カバー・マットレススプレッドを外す
- 2. ベッドマットレスを裏返す
- 3. シャワーカーテンをビニール袋で密閉する
- 4. 照明を暗くする
- 5. 排気口の吹き出し口を、ガムテープで塞ぐ
- 6. 冷蔵庫は、出来るだけOFFにする
- 7. エアコンの使用を控える
- まとめ
1. シーツ・布団カバー・マットレススプレッドを外す
化学物質過敏症持ちでしたら、これは言わずもがですね。でも、長年、ホテル泊を続けていると、改めて、シーツ・布団カバーを外すことの大切さを痛感しています。
時々、許容範囲かな、と感じる時があり、疲れたりしていると、そのままベッドに倒れ込むことがあるのですが、大抵、夜中に、皮膚が痒くなって、引っぺがす羽目になります。
2. ベッドマットレスを裏返す
たまに、マットレススプレッドはにおわないときもありますが、得てして、シーツの香料が移り香しています。そうすると、自ずと、マットレスにも移り香してしまっています。とりわけ、マットレスの側面は、香りが染み込んでいることが多いです。
側面に染み込んでしまっている場合、裏返しても、あまり効果がないのですが、マットレスの表面に移り香している場合、裏返しにすると、だいぶニオイの拡散を防げ、大変有効です。
また、マットレスの表側は、フワフワ柔らかいことが多く、腰に負担がかかります。でも、マットレスの裏側は、大抵平らで硬いです。畳や床など、硬い表面の方が好きな私には、硬いマットレスが必須なので、背骨や腰のためにも、この手順は、必須です。
ただ、マットレスは、大きくて、重いことが多いので、1人では容易ではありません。が、ベッドフレームの材質や、作り、ベッド周辺の状況を踏まえた上で、なんとかひっくり返しましょう。
もちろん、チェックアウトしたり、部屋を移動する場合は、また元に戻すのを忘れないようにしましょう。
3. シャワーカーテンをビニール袋で密閉する
部屋がケミカル臭がする場合、シーツや、寝具周りだけでなく、バスルームのシャンプー、リンス、ハンドソープ類から揮発していることも多々あります。
とりわけ、直に、シャンプーやリンスが当たる、シャワーカーテンは、強く臭うことが多いです。
ですから、ビニール袋で包み、結くか、ガムテープで止めて密閉します。ガムテープ、ビニール袋は、外出中、移り香してしまった衣服を、洗濯するまで封じ込めておくのにも有効ですので、必須アイテムです。
4. 照明を暗くする
もちろん、読み書きや、、パソコン作業をする場合は、ある程度明るくしないと、目に悪いですので、明るくしていいのですが、長時間、煌々と明るくしていると、それまで
姿を潜めていた、デスクやベッドボードなどに移り香していた香りが、鎌首をもたげ始めたりするので、要注意です。
5. 排気口の吹き出し口を、ガムテープで塞ぐ
いつもではありませんが、天井裏で、他の部屋とつながっていると思われる、通気口を通じて、いろいろな香料臭が流れこんでくることがあります。また、禁煙室でありながら、喫煙する宿泊客も、未だにいますから、予期できぬ、臭害曝露を予め防止するためにも、流入口は、塞いでおくのが、無難です。
6. 冷蔵庫は、出来るだけOFFにする
冷蔵庫のスイッチをONにすると、その熱で、冷蔵庫が格納されている、合板デスク/キャビネットも温まり、使用されている接着剤などの成分が、揮発し始めます。この現象は、国内外で、何度となく経験しています。
柔軟剤や整髪料の香料も、耐え難いですが、家具、壁紙などから漂う、化学物質臭も、臭いの種類は異なるものの、負けずと体調をズタズタにしてくれます。
基本的に、発熱し、温度を上げるようなものは、極力使わわないに越したことはありません。
7. エアコンの使用を控える
冷蔵庫と同じ理由から、エアコンで、部屋を温めれば、その部屋に染み付いた移り香、家具や壁紙などに使われている化学物質などが、一斉にクレッシェンドしながら、揮発します。
寒ければ、着込む。これが基本です。
エアコンの不使用で、エアコンの室外機や、モーターから出る20ヘルツ未満の低周波振動音で、睡眠を奪われたり、いろいろな体調不良に陥る低周波振動被害者たちも、救われます。
まとめ
以上、化学物質過敏症持ちの方が、ホテルに宿泊される際の、香害曝露リスク低減策を、書き出してみました。
一見、なんでもなさそうなことですが、意外と、香害の影響を抑える効果があることを、試行錯誤して、実感していますので、今度、宿泊することがあれば、試してみてください。