こんばんは。エリアルです。
風邪をひいているわけでもないのに、頭痛がしたり、胃腸の調子が悪かったり、
疲れていて、眠いのに、なんとなく眠れない、寝付けても、夜何度も目が覚めてしまい、疲れが取れなかったり…
なんてこと、ありませんか?
それは、ひょっとしたら、自宅や、隣近所の、冷蔵庫のモーター音、エアコンのモーターや室外機、給湯機などから発する、低周波振動音が関係しているかもしれません…?
低周波(振動)音とは?
低周波音、低周波振動音などと呼ばれる、「耳で聞こえない騒音」のことです。
人間が、耳で聞き取れる音は、20~20,000Hz(ヘルツ)といわれていて、40ヘルツ以下の音は、低周波音、さらに、20ヘルツ以下の、耳で聞き取ることのできない音を、超低周波音といいます。
発生源
・空調機・エアコンの室外機
・エコキュートなど、ヒートポンプを用いた給湯器
・エネファームなど、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム
・エコウィルなど、ガスエンジン発電
・冷蔵庫
・送風機 (集塵機、乾燥機、空調機冷却塔)
・圧縮機、コンプレッサ
・真空ポンプ (脱水ポンプ等)、風車
・振動ふるい(振動コンベア、スパイラルコンベア、破砕機等)
・燃焼機械 (ボイラー、加熱炉、熱風炉、転炉、焼結路、電気炉、等)
・ジェットエンジン (ジェットエンジン搭載航空機)、ガスタービン(非常用発電装置等)
・ヘリコプター
・機械プレス
・鉄道トンネル
・治水施設 (ダム)
・ガスエンジン
・変圧器
などが、発生源です。
もはや、一家に一台どころでは済まないほど、エアコン/室外機が普及している上、エコキュートなどの給湯器も、戸建や集合住宅に当たり前の様に、設置されているため、低周波音・低周波騒音で苦しみ人々が増えています。
低周波振動音の特徴
いわゆる「騒音」と「低周波音」は、本質的に異なります。いろいろな項目から、違いを比較対照してみました。
1. 周波数
騒音被害を引き起こす音は、一般的周波数であり、耳で聞こえる50~20,000㌹であるのに対し、低周波音被害を起こす周波数は、10~40㌹と、低周波音域です。
2. 聴取
騒音は、よく聞こえるのに対し、低周波音は、あまりよく聞こえません。
3. 距離減衰(げんすい)
騒音は、距離が離れるにつれて、減衰する、すなわち小さくなります。一方、低周波音(低周波騒音)は、距離が離れても、減衰しにくいどころか、遠くまで届きます。
4. 隔壁(かくへき)
騒音の場合、障害物があれば、吸収または反射しますが、低周波音は、通り抜けたり、乗り越えて拡がります。
5. 個人差
騒音は、あまり個人差がなく、ほとんどの人が同じように聞こえるのに対し、低周波音は、個人差が著しく、感じない人は、全く感じません。低周波音を感じることができる人は、感じる音の範囲が広く、音に敏感なのです。国の調査によると、音に敏感な人は一般的な人に比べて、閾値(しきいち)が、20%以上低いそうです。
6. 被害像
騒音は「やかましい」「うるさい」と感じられるのに対し、低周波音は「苦しい」と感じられ、下記に書いたような不定愁訴を伴います。
7. 被害発生のタイミング
騒音被害は、直ちに発生しますが、低周波音被害は、時間をおいて、ジワジワと、来ます。
8. 経過
騒音は、だんだん慣れるか、楽になるのに対して、どんどん増悪します。
9. 防音対策
騒音に対しては、有効で、窓を閉めたりすれば改善しますが、低周波音には、かえって逆効果で、逆に、窓を開けたり、音楽をかけたり、ラジオをつけたりした方が、ごまかされ、低減されます。
10. 耳栓
騒音に対しては、有効ですが、低周波音は、耳栓をしても無効どころか、悪化します。
11. 対策
騒音対策は、容易ですが、低周波音対策は、非常に困難です。
12. 外国人・日本人
外国人は、騒音に対しては、厳格であるのに対し、低周波音に対しては、比較的寛容なようです。日本人の場合、騒音に対しては、寛大で、低周波音に対しては、極めて敏感になりうるようです。
13. 測定
騒音は、騒音レベルを測定し、単位はデシベルです。区役所などでも、騒音測定機を借りることができ、測定も容易です。一方、低周波音は、1/3オクターブバンド周波数分析で測定され、専門的な測定機器が必要な上、行政で貸し出しをしていません。ですから、測定をする場合、自腹を切って、測定してもらう必要があり、しかも、高額です。
低周波音の心身への影響
以下のような、様々な不定愁訴、症状が現れます。
精神的、神経的症状
・ 圧迫感
・イライラ
・脱力感
・不眠
・不安感
・集中力がない
・攻撃性、怒り
・めまい
・うつ病
脳
・頭痛
・帽子を被されたような、鈍重感、閉塞感
胸部・循環器
・息苦しさ
・不整脈
・血圧上昇
・動悸
・圧迫感
・吐き気
・胸痛
耳
・閉塞感
・圧迫感
・痛み
・平衡感覚の欠如
・耳鳴り
筋肉・関節
・四肢のしびれ
・筋肉痛
・肩こり
その他
・疲れやすい
・疲れが取れない
・食欲減退
・胃腸不良
・腹痛
・便秘
・皮膚炎
・口内炎
・歯茎の痛み、出血
・老化
・白髪
などなど、実に様々な症状が出ます。
私も、20年以上前に、当時住んでいたアパートの階下住民のエアコン室外機から発する低周波音で、低周波振動音断眠を発症して以来、体調不良が続き、また、低周波振動音に、どんどん敏感になりつづけていますが、これらの症状は大体、経験しています。
低周波振動音の影響は、先ほども書きましたが、個人差が大きいのが特徴的です。身近な家族や、友人知人に相談しても、「勘違い」「神経質すぎ」などと、理解されないことが多いのです。
その上、疲れが取れない、よく眠れない、なんとなく体調が悪い、など、病院で検査しても、病名がわからない「不定愁訴」が主な症状です。ですから、第三者から見ると、客観的証拠がなく、「考えすぎ」などと、自分自身の問題と勘違いされやすいのです。また、原因が低周波振動音、低周波騒音だとわからずに、長い間、原因を特定できずに、被害に遭われることも多いのです。
私自身が経験している症状
私は、自分では使用していませんが、隣近所の、エアコン室外機や、給湯器から発生する低周波振動で、睡眠を妨げられるようになり、上に書いたような症状に加え、
・冷蔵庫のモーター音でも、苦しくなり、冷蔵庫を使えなくなった。
・全身の筋肉硬直が、ひどくなり、手に力が入らない。
・耳鳴りが頻繁にする。
・部屋にいる時、特に夜、あたりが静かになる時に限って寝られないため、寝起きが非常に悪く、休んだ気がせず、起き上がることができなくなる。
・付近の室外機、給湯器がONの時は、脳みそ、臓器全般が揺すられている感じで、腹痛、頭痛、めまいが続く。
・ストレスがたまる。
・耳、歯茎から出血。
・吐き気がしたり、目がチカチカする。光過敏になる。
・頭に、大きなおわんを被せられたような、圧迫感を感じ、窒息、押しつぶされたような感覚におそわれる。
・いつも心が休まらない。
・屋外にいると症状が改善する。
・一気に老け込み、白髪が増える。
と言ったような、症状も慢性的に、続き、美容にも自ずと悪影響を及ぼします。
逆に、少しでも、眠れる環境に身を置くと、白髪が消えたり、下瞼の垂れが目立たなくなったり、と、差が歴然だったりします。
結論
もし、このような症状があれば、病院にかかったり、薬を飲み前に、ご自宅や、隣近所の室外機や給湯器が作動している時に、症状が悪化してはいないか、チェックしてみるといいかもしれません。
低周波振動音が、原因で、いろいろな症状が起きている可能性も少なからずあるからです。
自然の中に身を置くと、低周波音による症状が和らぐことも、自分の身で試して、実証済みです。