こんばんは。エリアルです。
あなたの愛犬、愛猫は、お元気ですか?
鼻が詰まったり、鼻水が出たり、くしゃみや目ヤニがたくさん出たりしていませんか?
原因不明の腹痛や、下痢、食欲不振、倦怠感などに見舞われていませんか?
あるいは、あなた自身、
・風邪を引いてもいないのに、くしゃみが止まらない、咳が出る
・頭痛やめまいがする
・胸が痛かったり、呼吸が苦しかったりする
・だるい
そんな症状が出ているならば、ひょっとしたら、部屋の中に置いてあるものが原因かもしれません。
とりわけ、香料付きの、消臭剤、抗菌剤、柔軟剤や洗剤、アロマなどが、あなたのワンちゃん、ネコちゃんの不調の元かもしれません。
獣医さんを、受診する前に、家の中の棚卸しをしてみることを、おススメします。
殺虫剤、消臭剤、芳香剤、香り付き柔軟剤、洗剤、ヘアースプレー、など使用されているようなら、試しに、1週間ほど、使用を止め、様子をみてみましょう。ワンチャン、ネコちゃんの症状が軽減したならば、それらが原因である可能性が高い訳ですから、思い切って断捨離しましょう。
人間界でも、社会問題化している「香害」
最近では、香りが長時間持続する柔軟剤を始め、洗剤、芳香剤、抗菌剤、消臭剤、制汗剤、ヘアースプレー、ハンドクリーム、シャンプーにリンスなどなど、ありとあらゆる日用品に、過剰なほど、香りがついています。
自分が使っていなくても、ほかの人の衣服や髪から漂ってくる香料で、めまいや吐き気、頭痛や呼吸困難などの症状が出て、外出しづらくなったり、通常の生活ができなくなる、「化学物質過敏症」を発症する人が増えています。
ピーナッツアレルギーを持つ人が、ピーナッツを含む食物を、誤って口にしてしまうと、アナフィラキシーが起き、時には、生命をも脅かすほどの状態になる可能性があることは、よく知られていますね。ですから、ピーナッツが入っていないか、常に慎重に確認しますし、万が一の時のために、吸入薬を携行されていたりします。
ところが、化学物質過敏症の場合、原因物質自体特定出来ませんし、避けることもできません。柔軟剤や洗剤などのメーカーは、成分の表示義務がないため、何がどれくらい含まれているかも、わかりませんし、化学物質過敏症の症状を引き起こす原因物質や製品も、まちまちです。
さらに、複数の化学物質に反応したり、気温や湿度、環境によって、化学物質同士が化学反応を起こし、別の物質に変化、その化学変化した後の物質に反応する場合も考えられ、原因を特定することは、極めて困難です。
ましては、電車、バス、ホーム、駅構内、オフィス、教室、自宅のバルコニー、図書館、病院、銀行、スーパー、レストラン、カフェ、デパート、映画館、美術館、劇場… 自宅でも、公共の場でも、避けたくても避けられない、香りの公害、「香害」が、社会問題化しています。
人間にも症状をもたらすなら、ワンニャンには、言わずもがな
ワンチャンや、ネコちゃんよりも、体積がずっとずっと大きい人間ですら、香りにより、様々な症状が出ているのですから、ワンチャンや、ネコちゃんへの影響は、人間以上であることは、想像に難くありません。
ハーバード大学大学院で教鞭を執られ、開成中学、高校の校長の柳沢幸雄先生は、「空気の授業」の中で、「香害」の深刻さを、述べていらっしゃいます。
https://japama.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/香りチラシ20190405.pdf
また、CLINIC NOTE 164には、高残香性柔軟剤・消臭除菌スプレー・家庭用洗浄剤による伴侶動物の健康被害の特集が組まれています。
良かれと思って使っているものが、実は、あなたのかわいいワンちゃんや、ネコちゃんの身体を害しているかもしれません。引いては、ゆくゆくは、あなた自身も、突然症状が出兼ねません。
家族の一員である、ワンちゃん、ネコちゃん、そしてご家族、そしてあなた自身の健康ためにも、家庭用品の棚卸しをし、極力、香料付き製品や、無香料でも化学物質が含まれるものを減らしてみてはいかがでしょうか。
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