今週のお題「夏を振り返る」
こんばんは。エリアルです。
長月に入り、ようやく秋らしい気温になり、副交感神経が、夏眠から目覚めつつあったところに、いきなり猛暑がぶり返し、身体もびっくり🥵
ただ、暑いだけなら、発汗して体温調節できますが、巷の香臭が、一気に再燃🤮😭
ゆえに、昨日の、電車移動は、いつになく、まさに煉獄でした。
車両内を移動し、ようやく無香スポットを見つけ、安心するや否や、次の駅で、またまた強烈な香料系が乗車、よりによって近くに立たれてしまい、また避難…の、永劫回帰。
これだけ大勢の香料勢が、乗り降りするので、車両内は、常にニオイが停滞・充満、呼吸もままなりません。
昔の車両のように、窓を開けられればいいのですが、最近の車両の窓は、埋め込み型が多く、換気もできません。
さりとて、灼熱の外を歩いての移動も、歩行者の揮発もありますし、難度はどっこいどっこいです。
第39回新聞広告賞に選ばれた、シャボン玉石けんの「香害シリーズ」の、画期的な広告キャンペーンのおかげか、「香害」の知名度が、以前に比べて高まって来ました。
とはいえ、まだまだ巷は、柔軟剤や、ヘアースプレーや、トリートメントのボトル🧴がひっくり返り、こぼれまくっているかのように、あらゆるケミカル臭が充満しています。
このニオイは、一体何なのでしょうか
消費・使用もしていない、多くの人々の健康と暮らしにも影響を及ぼす、このニオイの正体は一体何なのでしょうか。
柔軟剤など、日用品に含まれる成分は、非開示ですので、どういう種類の化学物質が、どの程度含まれているか、知るよしもありません。
ですが、シックハウスなどの原因である、揮発性有機化合物については、明らかになっていますので、初心に立ち返って、調べてみました。敵を知らずして、対策は打てません。(というか、知っても、手の打ちようがないので困っているわけですが)
揮発性有機化合物とは、常温で液体であるものの、揮発しやすい性質のため、空気中に気体として存在
このため、呼吸で、気体として肺に取り込まれ、血液中に吸収されます。 引火性が高いものが多く、脂肪にとける性質があるため、目、皮膚、粘膜からも吸収されます。
世界保険機構(WHO)では、有機化合物を沸点に応じて、4種類に分けています、
上記の表の通り、沸点が50℃から260℃の揮発性有機化合物(VOC)には、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンなどがあります。
VOCは、内装材の接着剤や塗料等に含まれ、壁・天井などの内装仕上面や家具などの塗料部分などから発散されます。
VOCは100℃や150℃にならないと気化しないわけではなく、少しずつ気化しています。
例えば、水の沸点は100℃ですが、洗濯物を室内に干していても乾きます。僅かですが気化していくから乾くのです。それと同じことで、別に100℃から260℃にならなくても気化するのです。ただ、水よりも気化しにくいので、私たちが全く気づかないくらい微量ずつ発生しています。
ホルムアルデヒドの沸点は、-20℃で、常温では気体であり、大変揮発しやすいため、高揮発性有機化合物(VVOC)といってVOCと区別しています。
ホルムアルデヒドは、無色で刺激臭の強い気体で水によく溶けます。
ホルムアルデヒドの吸入により、頭痛、眼や鼻の刺激、喉の痛みなどを示したとの報告があるとのこと。私も、実体験者です。
この、ホルムアルデヒドは、
・合板などの製造に使われる接着剤
・壁紙の防腐剤・接着剤
などに含まれ、
・床に使用されるフローリング
・壁・天井の壁紙面
などから発散されます。
ホルムアルデヒドの発ガン性物質が疑われるようになり、各国で使用を中止しているので、最近では接着剤に使用されていることはほとんどありません。
ただし、材料に含まれていなくても、潜在ホルムアルデヒドが、熱分解などで材料の中から分離して出てきます。
原材料に含まれていなくても、別の物質が熱で変化してホルムアルデヒドになって出てくる可能性がある、ということです。
空気中にも微量ですが含まれていますし、簡単に気化してしまうので、家具などに含まれているだけで、石油ストーブを使用したり喫煙したりすることでも発生してしまいます。室内から完全に排除する、ということが非常に難しいわけです。
厚生労働省により室内濃度指針値が出されており、化学物質と、その主な用途は、次の通りです。
・ ホルムアルデヒド(化学物質名)
《発生源の例》合板、パーティクルボード、壁紙用接着剤等に用いられるユリア系、メラミン系フェノール系等の合成樹脂、接着剤・一部ののり等の防腐剤
・ アセトアルデヒド(化学物質名)
《発生源の例》木材、一部の接着剤等
・トルエン(化学物質名)
《発生源の例》内装材等の施工用接着剤、塗料等。シンナーの主成分。ー。シンナーの主成分。
・キシレン(化学物質名)
《発生源の例》内装材等の施工用接着剤、塗料等
・エチルベンゼン(化学物質名)
《発生源の例》内装材等の施工用接着剤、塗料等
・スチレン(化学物質名)
《発生源の例》ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材等
・パラジクロロベンゼン(化学物質名)
《発生源の例》衣料の防虫剤、トイレの芳香剤等
・テトラデカン(化学物質名)
《発生源の例》灯油、塗料等の溶剤
・クロルピリホス(化学物質名)
《発生源の例》しろあり駆除剤
・フェノブカルブ(化学物質名)
《発生源の例》しろあり駆除剤
・ダイアジノン(化学物質名)
《発生源の例》殺虫剤
・フタル酸ジ−n−ブチル(化学物質名)
《発生源の例》塗料、接着剤等の可塑剤
・フタル酸ジ−w2−エチルヘキシル(化学物質名)《発生源の例》壁紙、床材等の可塑剤
https://www.jpic-ew.net/faq/formaldehyde.shtml
湿度が、80%を超え、気温も四捨五入すれば、40℃が、当たり前となりつつある昨今、これらの揮発性有機化合物の揮発頻度、濃度ともに、格段に高まっていることは、体感からも確かだと思います。
感受性の高い人々は、平均的な人々より、閾値が低く、低濃度でも感知しますので、普通の生活すら、ままならないことも多々あります。
ネイティブ・アメリカンは、7世代先の子どもたちのことを考えて、今すべきことを行動します。翻って、今の日本では、7世代先どころか、現役の大人や子どもも、様々な環境病にかかっています。
地球汚染を少しでも、食い止めるためにも、公共衛生の観点からも、各家庭で日常的に使用されている、化学系製品の、成分や、作用、影響などについて、あらためて、考えてみてはいかがでしょうか。
blog.noriko4norway.com
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